「自分で自分のことをかっこいいと思える人生を送りたい」自分の挑戦をコンテンツにしたYouTuberすけ兄さん

セラピストインタビュー

脊髄損傷を負って8年目、現在YouTuberの活動をしている27歳のすけ兄と言います。

YouTubeでは、障がいのことや、普段の生活、自分の挑戦を公開しています。

目次

  • 病気について
  • 前向きになるまでの期間
  • 現在の活動
  • 頑張るためのモチベーション
  • YouTube活動を始めたきっかけ
  • 今後の野望
  • 同じ障がいを負った方に向けたメッセージ

病気・発症時の様子

病気について

脊髄損傷というのは、

・首の骨が損傷される頚髄損傷

・胸の骨が損傷される胸髄損傷

・腰の骨が損傷される腰髄損傷

という3つの種類があるのですが、僕の場合は首の骨を損傷してしまいまして、一時は寝たきりの状態でした。

医者の方から一生車椅子生活を宣告されていたのですが、自分の中では納得がいかず、絶対に歩けるようになるという思いを持ってリハビリを頑張った結果、今は歩いて生活できるようになりました。

発症時の様子

19歳の時に友人が運転していた車が道路の中央部にぶつかって交通事故を起こし、衝撃で頭が前に出てシートベルトが首にひっかかって損傷してしまいました。

前向きになるまでの期間

自分で出来る事はやろうと思っていたので、周りから見ると前向きに見えていたかもしれません。

でも、本当の意味で前向きになれたのは、YouTube活動を始めたタイミングなので、受傷から5年かかっています。

現在の活動

YouTubeで自分の挑戦をコンテンツにしていて、元々は一生車椅子生活になると医者から宣告を受けていたのですが、納得がいかず、絶対に歩けるようになると決めて、実際に歩けるようになりました。

今は歩ける状態からもっとよくするために日々頑張っています。

その中の一つにホームランプロジェクトというものがあります。

元々野球部に所属していて、プロ野球選手を目指していました。

ですが、19歳の時に事故に遭ってプロ野球選手になるということを断念することになりました。

障がいを負った時、野球をしている人を見ると羨ましいや悔しいといった感情が湧いてきて、野球に向き合うことが出来なかった時期がありました。

しかし、今まで自分なりに出来る事はやってきて前向きになった今だからこそ、次は野球に挑戦しようと思いました。

頑張るためのモチベーション

はじめは劣等感です。

プロ野球選手になる道を断たれたという悔しい気持ちの中、自分が寝たきりになって入院していた間に周りの友達は人生や学校生活を楽しんでいたり、夢に向かって頑張っていたりという風に前に向かっていると比べてしまい、劣等感が大きくなりました。

野球をしていた時に浴びた周りの声援や周りから応援してもらった思い出が忘れられず、このまま死ぬのは後悔が残ると思い、今頑張ったらもしかしたらよくなるかもしれないという希望を込めて歩くことが出来るようになろうと決めました。

YouTube活動を始めたきっかけ

受傷した時の自分がこういう人がいたらいいなということをずっとやってきています。YouTubeでも赤裸々なことを話していたり、障がいに対しても正直に話しています。

障がいを抱えながらでもチャレンジをし続けたいなと思いましたし、自分自身、挑戦し続けている人のことをカッコいいなと思って、自分で自分のことをカッコいいと思える人生を送りたいと思いYouTube活動を始めました。

今後の野望

2つ野望があります。

1つはインフルエンサー活動として「すけ兄」を有名にしていくことで、同じ脊髄損傷を負った方や人生に悩んでいる方で、やりたいことがあるけど一歩踏み出せない人にとっての希望になりたいです。

もう1つはフィットネスジムを作るということです。

歩く時に筋肉に刺激を入れてくれる機械や、自分がこれまで体験した中でいいなと思った機械を集めたセレクトフィットネスジムをイメージしています。

対象は肩こり、腰痛など、身体に不調を抱えた人達に向けたジムになっています。

勿論健康意識が高い人、病院に行く前に予防からしっかりしたい人にとってもあったらいいなを叶える場所にしたいです。

同じ障がいを負った方に向けたメッセージ

素直に思った夢に対してどれだけ素直になれるかということを大事にしてほしいです。

自分自身、生死を彷徨う経験をしました。

その経験を経て、人生は一回しか無いので、人から何言われようが最後は自分の責任だと思うので、後悔の無い人生を送ってほしいです。

脊髄損傷を負って入院していた当時の自分に声をかけるとしたら同じことを言いたいと思います。