自身の経験を活かして介護事業を立ち上げる!松原さん【頚髄損傷】

脊椎損傷

頚髄損傷で肩から上しか動かすことが出来ず、電動車いすで生活しながら講演会や介護事業を立ち上げる準備をしている松原さんにお話を聞かせて頂きました。

目次

  • 自己紹介
  • 病気・発症のきっかけ
  • 発症してから明るくなるまでの期間・明るくなったきっかけ
  • 今の活動
  • 今後の目標

自己紹介

34歳の松原 健と言います。

現在札幌で一人暮らしをしていて、24時間ヘルパーの介護を受けています。 

病気について・発症のきっかけ

□病気について

重度の頚髄損傷で、首の骨の脱臼骨折と脊髄の損傷があります。

現在人工呼吸器を装着し、電動車椅子で生活していて、肩から上しか動かすことが出来ないので、顎で車椅子を操作しています。 

□発症のきっかけ

建築資材を扱っている会社で営業の仕事をしていて、自分で物を売りながら配達をしているのですが、配達する前に物を倉庫の中から出す際に高い所にある物を取ろうとし、足を踏み外して頭から落下して救急搬送されました。 

発症してから明るくなるまでの期間・明るくなったきっかけ

明るくなったきっかけは、周りの人達に助けてもらったことですね。

この数年はコロナが流行っていて、この期間に怪我をして入院している人たちは、面会出来なかったり、見舞いも出来なくて、家族でさえ、この数年で数回しか会っていないという状況下で大変だったと思います。

しかし、僕の場合は、面会が出来て、家族の付き添いが出来たので、そういう時に、面会に来てくれた家族や友達と何気ない会話をしていて、病院の外で自分の足で面会に来てくれた友達や家族に会いに行きたいと思ったのが、一番のきっかけです。

明るくなるまでに2年3か月入院していた中で、1年半かかりました。 

今の活動

ソーシャルワーカーの協会で、講演会のゲストとして呼ばれて在宅での生活についてお話させて頂いたり、小学校で子供達に障がいについて数回お話させて頂いたりしているという形なので、今仕事といえるような仕事をしていないです。 

また、知り合いのヘルパーの方と一緒に介護事業所を立ち上げる準備をしている最中です

今後の目標

介護事業所を立ち上げることで、障がいをもった当事者が事業を始めるモデルとして継続していきたいです。

そして、今までしていた講演活動を数少なくてもいいので続けることで、発信していきたいと考えています。

同じような病気を持った方へのメッセージ

僕のような障がいを持った当事者は、周りからみると大変そうだと思われたり、冷ややかな目で見られたりすることを経験しますけど、それに左右されて生きていくのは人生が勿体ないと思います。

最初は嫌かもしれませんが、数多くある大変なことを乗り越えてしまえば、それ以上に楽しいことが沢山ありますし、それに向かって一緒に協力してくれる仲間達も自然と集まってくるはずなので、頑張っていけるといいなと思っています。