障がい者と健常者の間の心の溝をグラデーションにしたい。理学療法士 小林純也さん 【脳卒中】

当事者インタビュー

23歳で脳卒中を発症。障がいを強みに変えるために理学療法士資格を取得。現在は回復期病院に勤務しつつ、執筆活動、講演活動などを行っており、一般社団法人脳卒中フェスティバルの代表を勤めている小林純也さんを取材させて頂きました。

もくじ

  • 自己紹介
  • 発症当時について
  • 病前と変わった事
  • 脳フェスを立ち上げた理由
  • 現在の目標

自己紹介

初めまして!脳卒中患者だった理学療法士の小林純也です!
私は、23歳の時に脳卒中を発症し紆余曲折を経て30歳で理学療法士になりました。現在は、障がい者と健常者の間の心の溝が薄を薄める事を目標に、病院勤務と並行してイベント主催・講演活動を行っています!

発症当時について

発症時の事を教えてください

発症日は、ジムでボクシングの練習をしていました。いつも通り練習をしていたら、急に自分の右半身が沈んでいきました。体を動かそうと思っても中々動きませんでした。言葉では伝えにくいのですが、右側の身体の輪郭が薄れていく感覚がありました。

発症時落ち込むことはありましたか

発症当時は、23年かかって、ようやくみつけたプロボクサーという夢が出来たばかりでした。その矢先に、半身の自由を失うという落差に耐えきれなず、毎日毎日、死ぬことを考えていました。

そこから前向きになったきっかけを教えて下さい

発症後もプロボクサーを目指して、リハビリをガムシャラに行いました。一生懸命リハビリをしたのですが、ボクサーに戻る事は出来ませんでした。でも、気がついたら右半身は私の誇りになっていました。

病前に比べ大きく変わった事は何かありますか

病前との変化を教えて下さい

価値観や、人との繋がりが変わりました。脳卒中は私から自由を奪っていきましたが、代わりに誇りを与えてくれました。また、かけがえのないたくさんの出会いもくれました。そのお陰で、病前の人生よりも、現在の人生のほうが好きになりました。

脳フェスを立ち上げた理由

脳フェスを立ち上げた理由を教えて下さい

脳卒中当事者が(後遺症などから)感じている負い目、ひけ目、失望感を、希望や喜びに変えたいと思った事。さらにはご自身の可能性を感じてもらい、かつ健常者との間にある『心の溝』を『グラデーション』にしたいと思ったのが脳フェスを立ち上げた理由です。

現在の活動・今後の目標を教えて下さい

現在の活動を教えて下さい

現在は、回復期病院で理学療法士として働きながら脳フェスの活動を中心に映画制作絵本制作講演活動を行なっています。

今後の目標を教えて下さい

目の前の課題を、一歩一歩、周りの仲間達と一緒に解決してきました。今後も試行錯誤を繰り返しながら、障がい者と健常者の間の心の溝をグラデーションに出来る活動を続けて行きたいと思っています。

取材を引き受けて頂きありがとうございました!当事者セラピストとして共感する所があり、とても勇気と刺激を貰いました。これからも更なるご活躍を近くで応援してます!

こちらこそ取材のご依頼ありがとうございました。これからも一緒に面白い事を沢山していこうね!

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