脳卒中を発症後、リハビリを続けながら食品製造業を営んでいる石井健一さん。美味しい鎌倉燻製を作ることになったきっかけや石井さんの想いを取材しました。
もくじ
- 自己紹介
- 発症当時について
- 前向きになったきっかけ
- 燻製販売を始めようと思った理由
- 今後の目標
- 最後に伝えたいこと!
自己紹介

初めまして、石井健一です!
私は2017年11月中旬 に脳卒中を発症しました。後遺症として片麻痺が残っています。
今はリハビリを続けながら、鎌倉燻製の製造所で食品製造業をしています。
発症当時について
発症した時の様子はどうでしたか?
私が倒れたのはお昼頃だったと思います。自宅には誰もいなかったため、私が発見されたのは夕方でした。
当時はどのように感じていましたか?
前向きになったきっかけ
前向きになったきっかけを教えてください
友人や仲間の存在が大きかったですね。お見舞いに来てくれた方全員が、私の目をちゃんと見て、いつもと変わらず会話をして下さいました。
燻製販売を始めようと思った理由
燻製を始めようと思った理由を教えてください
私が作ったスモークチーズが美味しいと評判になったので、アイテムを増やそうと思い、新製品の開発を進めました。
私は健常の時から料理は全く出来ませんでした。ただ、燻製はキャンプの時に友人と何回か作っていたんですね。退院後、「何か自分で作りたい!」と思い、作ったのが燻製チーズでした。両手が使えないため、自分なりに試行錯誤を繰り返し、片手で美味しい燻製ができるように工夫を繰り返しました。
燻製歴・製作時の工夫を教えてください
燻製は製造所があるのでそこで製作しています。燻製は外で作製するイメージかもしれませんが。鎌倉薫製は屋内で製作しています。
『美味しい』燻製を製作する為に温度調整などを行っています。
状況によって温度の調整は変わるので難しいですね。
今後の目標は?
製造所が駅の近くにできたら、障害者の方を雇用をしたいと思っております。
障害者雇用を目指す理由を教えてください
障害を抱えた方が選択できる仕事の幅の狭さを感じたことですね。
私は障害を抱えてから、ビジネスを始めました。障害と一緒に生きてからの方が「出来る!」と感じたことが、とても大きいです。自分が頑張った評価が具体的に出るからだと思います。やりがいがありますね。
私のイメージが全て分業できたらいいですね。多くの当事者の方と一緒にお仕事ができると思っています。
最後に伝えたいこと!
健常者のみなさんにお伝えしたいことがあります。
「障害者」というカテゴリーの私たちは、本当に人によって障害の状況が異なります。
頑張れば何とかできる人もいれば、少しだけお手伝いして欲しい方もいます。全てお手伝いして欲しい方もいらっしゃいます。 「障害者」とは健常者の方々が私たちを示す言葉ではないかと思います。
難しいですが、バリアフリーの「バリア」は、実は健常者の方が作っているんですね。生活に障害となる物理的な障害を取り除くという意味合いで出来た言葉が「バリアフリー」です。
そのようなことがなくなり、みんなが普通に関われる世の中になってくれたら嬉しいです。
取材を受けて頂きありがとうございました!
初めて『鎌倉薫製』を食べた時の美味しさに感動し、取材のご依頼をさせて頂きました!
また、鎌倉に遊びに行きます!!
こちらこそありがとうございました!
いつでも鎌倉に遊びに来てください。