自費リハビリ・訪問看護リハビリテーションの言語聴覚士として働く、原美悠紀さん。プライベートサロンHiMawari を運営など、さまざまな場所で活躍しています。今回は自費リハビリやセラピストとしての想いを伺いました。
もくじ
- 自己紹介
- Reha Creativeについて
- 自費リハビリの魅力とは?
- 言語聴覚士・原美悠紀の想い
- 最後に伝えたいこと
自己紹介
はじめまして、原 美悠紀と申します。
株式会社メディカル・クリエイティブという会社に所属し、自費リハビリ・訪問看護リハビリテーションの言語聴覚士として働いています。また言語聴覚士のセミナー事業・オンラインサロンを行うthree-Sの事務員、個人ではプライベートサロンHiMawari を運営しています。 資格は言語聴覚士の他、美筋スペシャリスト®という資格を持ち、いろいろと自由に働いています。
今回は自費リハビリを行う言語聴覚士としてお話しをする機会を頂けて光栄です! 宜しくお願いいたします。
Reha Creativeについて
自費リハビリとは?
自費リハビリは基本的に誰でも受けることが出来ます。介護保険や年齢、疾病などの制限はありません。自費リハビリは通所・訪問のタイプがあり、弊社は訪問リハビリを主体で行っています。保険内でリハビリを行うにあたって期間やリハビリを行う時間などの制限があり、 この制限は年々と厳しくなっていると感じています。
また各事業所により異なりますが、リハビリの内容もご本人やご家族の希望に沿い、比較的自由が利くのも自費リハビリの特徴だと思います。時間や場所・環境などの制限が少ないため、ご本人のやりたいことを叶えられる機会の場です。
現在弊社では、主に脳卒中後の後遺症の方(理学療法も含め)で、嚥下障害・構音障害や失語症・高次脳機能障害の方が多くいらっしゃいます。
Reha Creativeの特徴は?
リハビリの大きな目的の1つとして「機能向上」が挙げられます。しかし、リハビリを受ける側が本当に望んでいることは、単に「歩くこと」「食べること」「話すこと」でしょうか?
リハビリを受ける側からは「話したい!」という、ひとことしか貰えないこともあります。それがご本人の希望なので、私たちはその希望に沿いながらリハビリを行います。ですが、そのひとことの裏に隠れる、その方が望むことの本質を知るというのも、私たちセラピストの重要な役割だと思っています。
Reha Creativeでは、「歩けるようになって旅行がしたい」「食べられるようになって家族と食卓を囲みたい」「話せるようになって趣味を再開したい」など機能向上のその先、その方の生活が豊かになるリハビリを目指しています。
ご本人やご家族様と相談をすること、その方に関わる医療・介護機関の方々とも連携し、より良いサービスを提供していく。より生活に根ざす。リハビリの『あったらいいな』を叶える会社。 なかなか無いと思います!(笑)
Reha Creativeの想いを教えてください。
どうしても、ご本人やご家族様は後遺症に悩むことが多いです。
例えば、後遺症を患う前と比べてしまうことや病前と同じように出来ないもどかしさから、ネガティブな発言をしてしまうこともあります。だけれども、自宅では誰もその悩む部分に手を差し伸べることが出来ない場合もあります。なので、私たち在宅のスタッフがサポートを行う必要があると考えています。
「その方が見落としている幸せを見落とさない。」
これが、私たちが目指している想いです。

自費リハビリの魅力とは?
在宅で行うリハビリの最大の魅力は、ご本人やご家族が過ごしたい場所で希望に寄り添えることです。
自宅でしか見ることの出来ない姿・家族との関わり方など、その方を取り巻く環境にも目が届きます。また病院では出来ないのに自宅で出来た、自宅ではよく話す・よく笑う。病院では見ることの出来ない姿を知ることが出来ます。
そして適切に評価・訓練を行い、希望に寄り添うこと。その方が生活する場所でリハビリを行えること。これが自費リハビリの最大の魅力だと思っています。
言語聴覚士・原美悠紀の想い
私は「患者さんやそのご家族の笑顔が引き出せるSTでありたい」「自宅に帰ってきてくれて良かった」とご本人・ご家族に感じてもらえるようなリハビリを提供したいと考えています。この想いは変わらないです。
現在、在宅に関わる仕事をしていて、力を入れていることがあります。それがご家族様のフォローです。
例えば、高次脳機能障害は目に見えない障害のために、自宅でどんなことが起こり得るかをイメージすることが難しいです。また言葉で説明されても、障害を分かりづらいことが多いです。出来ると言われていたことが出来ない、逆に出来ないと言われていたことが出来るなど。病院で聞かされている内容と現実は異なることで、不安を抱いてしまう方もいらっしゃいます。
そのフォローを行うことも私たちの大切な仕事のひとつであり、在宅スタッフにしかできないことだと思います。
最後に伝えたいこと
少しでも多くの方に自費のリハビリがあること。機能向上のその先を目指して奮闘しているセラピストがいることを知って頂けたら幸いです。
今回は自費リハビリについて知っていただけたら嬉しいです!ありがとうございました!
原さんのセラピストとしての想いがビシビシ伝わってきました。ありがとうございました!